
旧形国電の想い出
昭和50年代前半まで首都圏でも旧形国電がそこかしこに走っていました。昭和50年当時、青梅・五日市線、南武線、横浜線、鶴見線等にチョコレート色の73系が見られました。
青梅線には中央線からの直通特快に101系が使われていた他は73系の天下で、戦前からの古豪クモハ40も増結用に重用されていました。立川から73系4連+クモハ40の5輌編成で来た電車は青梅でクモハ40を切離し、奥多摩に向かって行きます。73系は旧形と言っても後期の車輌は101系にかなり近く、Tc車に乗っていると釣り掛け音もしないので、旧形という実感はあまりありませんでした。しかし、クモハ40だけは別です。木張りの床、ニス塗りの木部…時代を遡ったような印象がありました。そのクモハ40が今日復活し、20年後輩の73系が全滅したのも皮肉な運命という気がします。
南武線では101系と、横浜線では103系と併用されていた旧形国電73系。その最後の舞台は鶴見線でした。そして歴史は繰返すというか、今南武線と鶴見線で終焉を迎えようとしている101系。73系が101,103系にとってかわられたように101系も103,205系に置換えられつつあります。
101系電車は窓が全開できる最後の電車と言えそうです。なぜならば、冷房化の進んだ今、窓を開ける必要が少なくなり201,205系などは一段下降窓で半分位しか開きません。その点、非冷房の101系に乗り、夏の風を思いっきり受けるのは今となっては最高の贅沢といえるのではないでしょうか。こんなことのできるのも鶴見線だけになってしまいました。新型車は乗り心地もよく快適ですが、残り少なくなった旧形車輛にもぜひ目を向けてみて下さい。
★鶴見線は現在103系に置き換えられ、101系が走るのは南武支線のみとなった。
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