
東京以外の「都電」・フォトギャラリー
東京以外の「都電」
- ●譲渡された都電の車両
- 函館市交通局1000形(「函館で都電に再会」を参照のこと)
都電7000形の第2次車のうちの10両(7032〜7034,7036〜7042)が昭和45年に譲渡された。函館市電で1年後にワンマン化され、正面窓がはめころしの変則2枚窓に改造された。車内には灯油式の床暖房が装備されている。現存するのは以下の3両。3両とも広告電車になっていたが、このうち1007号は函館都電倶楽部によって平成5年3月、都電標準色(黄色に赤帯)に復元された。
1006(旧都電7033)※広告電車
1007(旧都電7034)※1005号(旧都電7041)を改番、旧都電標準色(黄色に赤帯)
1008(旧都電7037)※広告電車
- 江ノ島電鉄300形(301F,306F)
301Fはもと王子電気軌道200形である都電150形154,155号の車体を譲り受け、連節車化改造したもの。前照灯の2灯化、車体のリベットレス化など各所に手が加えられている。2000形2003Fの投入に伴い、'92年に廃車となった。引退を前に、水色に塗り変えられ納涼電車のイメージが再現された。
306Fはやはり王電からの引継ぎ車である都電150形(番号不詳)と170形174号の車体を譲り受け、連節車改造したもの。種車の違いから屋根の高さの異なるユニークな車両であった。'91年に2000形2002Fの投入に伴い廃車となった。
301-351 (旧都電154,155 )※'92 廃車
306-356 (旧都電15?,174 )※'91廃車
- 豊橋鉄道モ3500形
8500形の増備によって余剰となった都電7000形非冷房車2両(7009,7028)を'92年に譲り受けた。車軸の狭軌用への変更、クーラー取り付け、中央扉の移設、前扉の折戸化、ステップの取り付け、塗色変更、集電装置のZパンタ化等の改造を施した後、同年暮れより営業運転に投入された。3501は当初新都電色だったがその後広告電車になり、3502は当初より広告電車となっている。
モ3501(旧都電7009←7063)※'92.12.24 営業運転開始、新都電色(後に広告電車)
モ3502(旧都電7028←7084)※'92.12.24営業運転開始、広告電車
- 長崎電気軌道150形
実車の運転台背面に掲げられた「経歴書」から拾ってみると、以下の通りである。
大正14年、王子電気軌道402号として就役。昭和17年、東京都交通局に統合され102号と改む。昭和25年、箱根登山鉄道小田原市内線201号となる。昭和32年、長崎電気軌道151号となる。昭和48年、低床式に改造(熊本市電の台車を装備)。実際は同様の経歴を持つ152号を改番したものである。151(旧都電102)※水色/黄色のツートンカラー(小田原時代の塗色)
- 長崎電気軌道 700形
「都電のN電」と呼ばれていた杉並線用の2000形の最終グループのうち6両を昭和44年に譲り受けたもの。杉並線(ゲージ1067o)から一旦都心部の路線(1372o)に転じた後、長崎(1435
o)にやってきたため、3種のゲージを走った電車ということになる。701号は都電時代の黄色に赤帯塗装。老朽化のため冷房化の対象から外され、'93秋から廃車が始まった。701(旧都電2018)※旧都電標準色(黄色に赤帯)
702(旧都電2019)※クリーム/グリーンのツートン、廃車
703(旧都電2020)※クリーム/グリーンのツートン、'93廃車
704(旧都電2021)※クリーム/グリーンのツートン、'94廃車
705(旧都電2022)※クリーム/グリーンのツートン、廃車
706(旧都電2024)※クリーム/グリーンのツートン、廃車
- 長崎電気軌道 800形
昭和48年に東京都より譲受した3000形の車体に西鉄北九州線の台車をはかせた車両。
801(旧都電3145)※廃車
802(旧都電3225)※廃車
803(旧都電3240)※未竣功
804(旧都電3241)※未竣功
805(旧都電3242)※未竣功
- ●都電の流れを汲む車両
- 函館市交通局710/800形
どちらも都電7500形のヘッドライトを1灯にしたようなスタイルをしている。なお、両形式の違いは制御方式(710形は直接自動制御、800形は間接非自動制御)によるものである。800形は'90年より車体更新が進められ、全車8000形に生まれ変わる予定である。710形は、車内更新による延命を図っているところである。
- 秋田市交通局60形
ヘッドライトがオデコにある以外は都電6000形とそっくりで、名鉄岐阜市内線のモ570形を連想させる車両であった。
- 仙台市交通局モハ200形
昭和32年日本車両KKで新造した全鋼製ボギー車。昭和43年ワンマンカーに改造し、市電終業時まで運行(仙台市電保存館の展示パネルより)。窓の数や車体の形に違いがあるが、都電5500形と全体の雰囲気が似ている。市電全廃後、保存目的で1両が残されたが、ビニールシートで覆っていたため、湿気による腐蝕で復元不能となり解体されてしまった。
- 仙台市交通局モハ400形
昭和37年ナニワ工機KKで新造した全鋼製ボギー車。昭和42年ワンマンカーに改造し市電終業時まで運行(同上パネル)。都電8000形とよく似ている。415号が市電保存館に展示されている。
- 仙台市交通局モハ2000形
昭和36年ナニワ工機KKで新造した元呉市交通局2000形。昭和43年に仙台市に譲渡された。伊予鉄道モハ62〜69や伊予鉄道モハ1001〜1003(元呉市1000形)と同様に、都電2500形とよく似ている。
- 名古屋鉄道モ570形
都電6000形のヘッドライトをオデコに上げたスタイルで、側窓の数が10個(571〜573)と9個(574,575)の2つのグループに分類できる。
- 富山地方鉄道デ7000形
都電8000形の流れを汲む車体を持つが、特に軽量化されているわけではない。また、車体の前後が絞られていないため、大柄に見える。
- 加越能鉄道デ7000/7060形
富山地鉄デ7000形と同系だが、前後出入口である点が異なる。変則的な小窓のある窓配置となっているが、これは富山地鉄デ7000形の設計図を流用して前後扉としたためである。7060形は射水線乗り入れのため当初連結器を備えていたが、現在は取り外されているため7000形との外観上の相違はない。
- 加越能鉄道デ7070形
富山地鉄デ7000形と同系だが、前後出入口である点が異なる。変則的な小窓は解消されている。
- 岡山電気軌道1000形
秋田市交通局200形は、60形と同様、都電6000形の流れをくむスタイルの車両であった。昭和41年に岡山電気軌道に譲渡され、岡軌1000形1001、1002となった。のちに、車体を載せ代えたため、形態的特徴は失われている。
岡山1001(旧秋田市交201)
岡山1002(旧秋田市交202)
- 岡山電気軌道2000形
元呉市交通局800形は、都電5500形の流れをくむスタイルの車両であった。昭和42年に岡山電気軌道に譲渡され、岡軌2000形2001、2002となった。のちに、車体を載せ代えたため、形態的特徴は失われている。
岡山2001(旧呉市交801)
岡山2002(旧呉市交802)
- 伊予鉄道モハ50形62〜78,1001〜1003
ボディーの製作にバスの工作方法を多分に取り入れてある点において、都電2500形と共通するものがある。車体の形や窓の数を比べると違いがあるが、共通の思想によって作られているのでこの稿に加えた。都電2500形は車体側面のリブの有無によって2つのグループに分類されるが、伊予鉄道モハ50形も同様に62〜69,1001〜1003(リブあり)と70〜78(リブなし)に区分できる。なお、1001〜1003は呉市交通局からの譲受車である。
- 土佐電気鉄道200,500形
200形は1950年から増備された初のボギー車で、都電6000形によく似たスタイルである。500形はいわゆるPCCカーと呼ばれる高性能車だったが、直接制御に改造されたため実質的には200形と差異はない。
- 土佐電気鉄道600形
こちらは都電7000形がモデルで、かつて安芸線(1974年廃止)直通用として活躍していた車両で、2両連結で運転されていたこともある。
- 鹿児島市交通局500形