
東急池上線地上線跡・フォトギャラリー
東急池上線の戸越銀座〜旗の台間(1.55q)が東京都の都市計画事業により地下化されてから約3年が経過した。そこで、かつての地上線部分がどのように変貌したのか実際に歩いてみた。 東急池上線の地上線跡を歩いて
■公園になった駅間部分 戸越銀座から線路はすぐに下り勾配になり側壁に囲まれた堀割状の区間を走り、地下に入っていく。線路に平行する道路がないので迂回しながら旗の台方向に歩いていくと、堀割が終わった所から先が公園になっていた。公園は戸越銀座〜荏原中延間に2か所、荏原中延〜旗の台間に2か所あり、戸越銀座よりからそれぞれ「平塚たけのこ公園」、「東中はなみずき公園」、「延山くすのき公園」、「西中お日さま公園」と名付けられている。私が事前に予想していたのは、線路跡を利用した遊歩道のようなものであったが、実際には4か所の公園はそれぞれ独立しており、途中にはフェンスで囲まれた未整備の部分もあって歩き通すことはできない。駅名標を形どった公園の案内板や、踏切警報機の形の公園の名称を書いたモニュメント、足下を見ると枕木とレールが表現されていたりとかつてここを電車が走っていたことを感じることができる。近年どこの自治体でも公園の整備を行っているが、個性が見られないように思える。ここも何か物足りない。それは作り物の自然だからであろう。
■生れ変わった荏原中延駅 地下化された区間の中間にある荏原中延駅周辺はどのように変わっただろうか。荏原中延駅の地上駅舎はプレハブ造りのお世辞にもスマートとは言えないものであったが、平成元年3月18日限りで使用終了となり、翌日から約半年間仮駅舎により営業していたが、同年10月3日より新駅舎の使用を開始した。駅前には交番も新設されている。駅前から旗の台方向を見ると、線路跡はフェンスで囲まれており未だ整備途上といった感じである。駅の戸越銀座寄りは自転車駐輪場に変わっていた。
以上が私のレポートであるが、最近の東京圏の鉄道を見ていると、地上から線路が消えつつあるのを感じる。道路混雑や土地の有効利用の観点からみてやむを得ないことなのであろうが、長年親しんだ風景がなくなっていくのは一抹の寂しさを覚える。
初出:鉄道友の会東京支部日曜サークル例会誌「休日運転」146(92.3.29)
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